日本の食費統計
みなさん食費にどの程度お金をかけていますでしょうか?
もちろん世帯の人数によって、大きくかわってくると思いますが、
統計局のWebで
平成28年4月「1世帯当たり1か月間の収入と支出-二人以上の世帯」
を参考にすると、なんと、
1か月あたり約7万円(外食含む。3人世帯。)
となっています。
ざっくり内訳をみると 世帯人員の実数が3人で以下のとおりになります。
分類 | 金額(月) |
穀類 | ¥6,187 |
魚介類 | ¥6,074 |
肉類 | ¥7,098 |
乳卵類 | ¥3,755 |
野菜・海藻 | ¥8,910 |
果物 | ¥2,662 |
油脂・調味料 | ¥3,335 |
菓子類 | ¥5,372 |
調理食品 | ¥8,863 |
飲料 | ¥4,160 |
酒類 | ¥2,999 |
外食 | ¥11,434 |
合計 | ¥70,848 |
もうちょっとイメージしやすくするために、1週間あたり、1日あたりに換算してみますと、
分類 | 金額(週) | 金額(日) |
穀類 | ¥1,444 | ¥206 |
魚介類 | ¥1,417 | ¥202 |
肉類 | ¥1,656 | ¥237 |
乳卵類 | ¥876 | ¥125 |
野菜・海藻 | ¥2,079 | ¥297 |
果物 | ¥621 | ¥89 |
油脂・調味料 | ¥778 | ¥111 |
菓子類 | ¥1,253 | ¥179 |
調理食品 | ¥2,068 | ¥295 |
飲料 | ¥971 | ¥139 |
酒類 | ¥700 | ¥100 |
外食 | ¥2,668 | ¥381 |
合計 | ¥16,531 | ¥2,362 |
となります。
酒類と外食費のぞいても3人世帯で1日あたり \1,881 です。かなり高いように感じます。
何がそんなに高いのでしょうか。
野菜や肉・魚はちゃんと自炊していたら、これくらいかかってしまうこともあるだろうなと思える金額ではあります。穀類も、ごはんばかりでなく、朝食にパンを食べる日があれば、こうなってしまうかなという金額です。
個人的にまず気になるのは、「菓子類」と「調理食品」です。この2品目だけで、1週間 \3,000オーバーは家計を圧迫しますよね。1か月で\14,235にもなるわけですから。
「乳卵類」と「飲料」あわせて1週間 ¥1,847(=¥876+971) も使いすぎに感じます。育ちざかりのお子さんがいれば牛乳・ヨーグルトなどを買ったりすのはわかりますが、そうではなく、ジュースのような嗜好品に近いものはできるだけ抑えたいところです。
食費はいくらくらいが妥当?
家族構成や収入によってももちろん違ってきますが、目安として統計をベースに考えてみましょう。
上の1か月あたりの食費 ¥70,848 は3人家族構成の統計値です。
そして、この統計値では住居を除く消費支出が \257,302 となっています。
つまり、住居費のぞいて1か月あたり25~26万程度円使っている家の食費が7万円ってことで、割合にすると27.5%程度ですね。けっこうなお金を使える家の話なんです。
収入がべらぼうにあればいいですが、そんなに使える家ばかりじゃないですよね。
なので、この27.5%って数字をベースに、1か月あたりの消費支出(住居のぞく)がいくらまで許容できるかで、食費もいくらまでに抑えるのが妥当か考えてみます。
月消費支出 (住居除く) |
3人家族食費 (×27.5%) |
¥200,000 | ¥55,000 |
¥180,000 | ¥49,500 |
¥160,000 | ¥44,000 |
¥140,000 | ¥38,500 |
¥120,000 | ¥33,000 |
¥100,000 | ¥27,500 |
簡単に計算してみましたが、住居費を除いて月に20万円くらい使える家なら、3人家族で食費が¥55,000。住居費を除いて月に10万円くらいまでしか使えない家なら、3人家族で食費が¥27,500というのが計算上の数字です。
なので、自分の収入を基準に考えて、上の数字が食費の一つの目安になりそうです。
ですが3人家族で食費¥27,500はどの程度可能な数字なでしょうか。
1週間に換算すると、\6,416 です。
わたしはスーパーで1週間分の食材をまとめて買うようにしているのですが、健康的な食生活を前提にすると、このあたりの数字はギリギリ達成できるかできないかくらいかなという気がします。
それも、お菓子・嗜好品は買わない、外食しない、弁当持参、お酒飲まない、でようやく達成できるくらいです。
近くに激安スーパーでもあれば話は別ですが、そんな人ばかりでもないですし。
よほどのやりくり上手な上級者でないと難しいと思います。
そこまで切り詰めることがストレスになったり、自身の幸福度をさげるように感じてしまったら、食費の切り詰めをそれ以上するのは早々にあきらめ、そこそこの食費節約にとどめましょう。そのかわり、食費以外の家計を見直す、またはなんとか収入を増やす手段を早めに考えていくほうが、長期的には健康的で、医療費も少ない生活につながると思っています。